サンワサプライ USB-HUB211DS


 単四型充電池4本(製品にも標準添付)を電源とし、セルフパワー電源供給が可能な 4ポートの USB HUB です。

外観

 詳細なスペック等は、メーカーの HP に譲るとして(^^;)、外観はこんな感じです。





 とりあえず、判りやすいので SL-A300 と対比させてみました(笑)。
 ご覧の様に、幅はほぼ同等。高さは A300よりも若干低い程度です。
 SL-AA300 は端に向かってテーパーのかかったデザインであるため、 USB-HUB211DS の方が若干分厚く見えますが、実際のところ最厚部の厚みは殆ど変わりません。

 超小型とまでは言いませんが、 USB2.0 に対応した 4ポートの HUB としては比較的小さ目の部類で、十分に持ち歩けるサイズでは無いかと思います。


上部

 この様に上部から通常の A コネクタが生えており、直接 USB ホストに接続することが出来ます。
 HUB 本体との接続部は超短いケーブル状になっているため、かなり自由な方向へコネクタの角度を変えることが出来ます。


右側面

 別売りの AC アダプターの接続端子と、この HUB の肝と言える、バッテリからの電源供給を ON/OFF するスイッチがあります。

機能

 本体右側面にあるスイッチで動作モードが切り替わります。

 スイッチが OFF (下側)の際は、通常のセルフパワーの HUB として動作します。
 AC アダプターが未接続の場合は、バスパワーの HUB として、AC アダプターが接続されている場合のみ、セルフパワー電力が供給されます。

 このモードで動作している間に、内蔵のバッテリーが充電されます。
 逆に言えば、スイッチが OFF の状態の USB-HUB211DS は HUB であると同時に、単四型充電池の USB 充電器でもあります。

 ですんで、このようにモバイルクルーザー等の AC-USB 給電機器と組み合わせることで、家庭用コンセントで内蔵バッテリーを充電することも可能です。



 スイッチを ON (上側)にすると、内蔵バッテリーから左側面の各ポートへセルフパワー電源供給が行われます。メーカーでは、このモードをバッテリパワーと呼称しています(^^)。
 現在の動作モードは、本体の LED ランプで確認することが出来ます。


 セルフパワー電源供給時には、左側の青い LED が。さらに、内蔵バッテリーから電源供給を行っている際は、右側の赤い LED が点灯します。
 逆にどちらの LED も点灯していない場合は、通常のバスパワーの HUB として動作していることを意味します。


 なお、スイッチを ON にしても、 HUB 単独では電源供給は為されません。
 本体上部の A コネクタを、何らかの USB ホストに接続した時点で始めてバッテリパワーの給電が開始されます。

 ですので、単体ではバッテリエクステンダー等のような、 USB 電源にはなりませんので注意が必要です。
 ただし、前述のモバイルクルーザーを接続した状態で、各ポートへ電源供給が行われることは確認出来ましたので、 USB 給電時のタコ足として使うことは可能です(笑)。

タコ足中(^^;)


 なお、一般のマンガン乾電池やアルカリ乾電池での駆動については、 Web ページ、説明書ともに特に記載されていませんが、メーカーに問い合わせてみたところ、そちらは動作保証外になるとのことでした。


 ※まぁ、分かっててやる分には個人の自由ではありますが(^^;)。
  ちなみに、試しにアルカリ電池四本を入れてテスタを当ててみたところ、 USB の規定以上の 6V 前後の電圧が供給されていることが確認出来ました(笑)。

Zaurus での活用

 SL-C3000/1000 の USB ホストケーブル、 REX-CFU1 の添付ケーブルともに一般の A コネクタの受け口となっているため、そのまま接続出来ます。

SL-C3000 + USBホストケーブル

SL-C700 + REX-CFU1


 UC-BST 使用時に、動作が不安定だった USB-FDD も安定して駆動しています。



 CD/DVD 等の光学系ドライブは消費電力が大きく、メーカーのカタログ上はバスパワー駆動可と謳われている機器であっても、実際には別途何らかの電源供給を行わなければ安定動作しないことが多くあります。

 これは、何も Zaurus に限った話ではなく、 USB の電源供給能力が低い PC 全般で見られる症状なのですが、 PanasonicLF-P767C にはそういった機器でも安定動作出来るようコンバインケーブルが標準で添付されています。
 コンバインケーブルは二つの USB ポートから電源供給を受けることで、バスパワー電源を補強するもので、 Panasonic 機器のオプションの他、単品での商品化もされています。

 このケーブルを利用するには、当然ながら USB が 2 ポート必要になる訳ですが、 USB-HUB211DS を使うことで Zaurus でもコンセントレスで光学系ドライブを動作させることが出来るようになります。



 光学系ドライブは前述の通りで、どうしても AC アダプターが必須になると思ってましたが、これ凄い便利〜!。
 製品添付の CD-ROM に収録されたパッケージ等を利用するためには、これまではどうしても別途母艦となる PC が必須だったわけですが、これで直接 Zaurus 単体で読み込めるようになります。

 単純なバスパワーの増強では無く、 USB-HUB211DS が HUB だからこそ出来た技だと言えます。正に怪我の功名(^^)。

おまけ


 背負わせてみました。




 いや、両面テープで貼っ付けただけですが。
 自分で撮った写真眺めてたら、いけそーやなー・・・と思っちゃったんで、つい(^^;)。


 ・・・しかし、よく考えたら、これだとビュースタイルにはなれなくなっちゃいますね(爆)。